いつもより遠くへ行ける、春の日の歩き方【きょう、これよんで】

2020年5月25日

【2019年4月号掲載】
子どもの感性をはぐくむ絵本。
クルール編集室が季節を感じる、おすすめ絵本3冊を紹介します。
家族でのおうち時間に役立ててくださいね。

 
もくじ

1.『たねがとぶ』
2.『とべバッタ』
3.『きょうがはじまる』
4.紹介してくれたのは…

『たねがとぶ』

みんなおなじでもみんなちがう
たねがとぶ


 
作/甲斐 信枝 監修/森田 竜義 発行/福音館書店
子どもを自然へと誘ってくれる科学絵本。
ともに描かれる虫や、植物が種を飛ばすときの音も魅力的で、
お散歩が何倍にも楽しくなります。



環境が変わることの多い春、将来に不安や焦りを感じたら、一度「今」を味わってみてはいかがでしょうか。
『たねがとぶ』の主人公は、道端でよく見かける春の植物。見逃しがちな「雑草」が、花を咲かせ、実を付けて、種を飛ばすまでをじっくり見ることができます。写実的で美しい絵が印象的ですが、文章もやわらかで、親子で読むのにぴったりです。「草の子ども」である種が、高く遠く飛ぶその旅に、大人はふと目頭が熱くなってしまうかもしれません。

『とべバッタ』

やもじろうとはりきち
とべバッタ

 
作/田島征三 発行/偕成社



命を狙われながら生きることが嫌になったバッタは、小さな茂みを飛び出した!
どこまでも飛ぶ力強いバッタの姿は、一歩踏み出す勇気をくれます。

『きょうがはじまる』

いつだってともだち
きょうがはじまる


 
作/ジュリー・モースタッド 訳/石津ちひろ
発行/BL出版



服や朝食など「どれにする?」と話しながら読みたい絵本。
おしゃれでユーモアがあるお話で、選ぶのが楽しい。どんな今日も特別だと思い出させてくれます。

紹介してくれたのは…

高橋 真生 さん 


絵本専門士、All About絵本ガイド。
絵本紹介サイト「にこっと絵本」運営中。
 

 

このページをシェアする

週間人気記事ランキング

もっと見る