ママだけじゃ変わらない?!パパも働き方を変えていこう!【わが家の働き方改革】

2020年5月25日

【2019年4月号掲載】
今までの仕事と家庭の関係を見直して、 これからの「共働き」を考えよう。
 
もくじ

1.「パパの働き方改革を遠隔操作で進めよう
2.パパ自ら「早く帰りたい!」となればしめたもの
3.働くママのノウハウをパパに伝授しよう
4.今回のPoint
5.教えてくれたのは…

パパの働き方改革を遠隔操作で進めよう


社会を挙げて働き方改革が進み、各職場で残業を減らしたり、休暇を取得したりする流れが加速しています。その改革の先陣を切ってきたのは、働くママたち。保育園のお迎えのために時短で帰ったり、子どもの病気で急に仕事を休むため、業務の効率化や調整に取り組んできました。

では、パパはどうでしょうか?家事育児に積極的なパパもいる一方で、まだまだ「仕事が忙しい」「自分の役割じゃない」を理由に家事育児をしない、あるいはやりたい気持ちはあっても、長時間労働のためにできずにいるパパも多くいます。その結果、ワンオペ育児の負担で心身ともに潰れそうになっているママも…。

パパを家庭に戻すには、パパ自身の働き方改革が不可欠です。妻が夫の仕事を直接コントロールすることは難しくても、まずは夫に働きかけ、少しずつ意識を変えていくことで、パパの働き方を改革していきませんか?
 

パパ自ら「早く帰りたい!」となればしめたもの


といっても、夫に「帰りが遅いと困るの」「とにかく早く帰ってきて」などとストレートに訴えるのはNG。夫もカチンときます。

そこで奥の手。子どものかわいい写真をメールで送るなどして、夫が家に早く帰りたくなるように促しましょう。私も出張のとき、夫から「見て見て、かわいいよねー!」「ぷりぷりのお尻!」などと子どもの写真が送られてくると、早く帰りたくなります(笑)。

子どもが小さい今のうちに家に早く帰るようにすれば、親子で楽しい時間を過ごせるということを、夫に気づいてもらうのです。

そしてもう一つのポイントは、夫が早く帰ったり家事育児をしたときは、すかさず「ありがとう!」「子どももすごく喜んでるよ」と、感謝の気持ちを伝えること。

家事育児は、本来はとても大切なことにもかかわらず、周囲からは評価されにくいものです。だからこそ、家庭ではお互いに感謝し、評価し合いましょう。妻に認めてもらえたら、夫も「もっとやろう、頑張ろう」と思えるものです。

働くママのノウハウをパパに伝授しよう


今、管理職世代の男性が親の介護に直面し、長い仕事人生で初めて仕事が制約され、「もう仕事はできないのか」と思い詰めてしまうケースが増えています。

一方、ママたちはすでに、育児による時間の制約を乗り越えて仕事をしてきています。つまり、働くママはタイムマネジメントの達人。そんなママのノウハウを、夫に教えてあげるのも有効です。

上から目線で話すのではなく、たとえば「私がいつもやっていることなんだけど、後輩に話したらすごく喜ばれたの」などと、自分がうれしかったこととして話すと、夫もプライドが傷つきません。

また、『わが家の働き方改革』のページや参考になる本などを、そっと置いておくのもおすすめです。「ありがとう」と言わなくても、こっそり取り入れてくれる可能性大ですよ。

もちろん、「働き方改革」は企業や政府による変革も不可欠ですが、一番大事なのは「自分たちが変えたくて、努力して変えることができた」という当事者の成功体験です。それがなければ、転職などで環境が変わったら元に戻ってしまいます。

パパが自分の意志で早く帰るようになり、家庭がスムーズに回るようになって、子どもも喜び家族の笑顔が増えていく――。そんな良いサイクルを、自分たちの工夫とアイデアで生み出していきましょう。
 

今回のPoint

教えてくれたのは…

堀江 咲智子 さん 


株式会社ワーク・ライフバランス コンサルタント。
株式会社ノーリツにて商品企画・開発・販売を経験。
女性活躍推進プロジェクトも務め、プロジェクトにやりがいを感じたことから
2012年より現職。5歳の男の子のママ。

 

 

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