今回の家計のお悩みは「子どもの大学の教育費」と「将来のマンション購入」
「子どもの大学の教育費」と「将来のマンション購入」について不安のある、シングルママのご相談です。
相談者's 家計簿
- ママ月収(手取り)
- 22万円
- 児童手当
- 1万円
- 収入合計
- 23万円
- ママボーナス(手取り)
- 80万円
- 貯蓄
- 1800万円
内訳:普通預金300万円、定期預金1100万円、投資信託300万円等。
1カ月の支出表
- 住居費(家賃として親に渡す)
- 30,000円
- 食費
- 30,000円
- 外食費
- 10,000円
- 交際費
- 20,000円
- スマホ代(1人分)
- 3,000円
- タブレット費用
- 1,000円
- 日用品代
- 10,000円
- 保育園代
- 5,000円
- 子ども習い事代(英語)
- 4,000円
- 車関連費
- 10,000円
- ママ小遣い
- 30,000円
- 投資信託
- 100,000円
- つみたてNISA
- 33,000円
- iDeCo
- 12,000円
- 貯蓄性保険
- 20,000円
- 医療保険
- 1,000円
- 支出合計
- 319,000円
※投資信託の積み立てなどは預貯金から出している
チェックポイント❶
私立大学で一人暮らしの可能性があるなら、高3夏までに500~700万円の教育費を準備しよう。
チェックポイント❷
住宅ローン返済はずっと続くので、要注意。「毎月の返済額」から考えて、無理のない物件価格を。
チェックポイント❸
マンションを買う時期をある程度決めたら、頭金などの専用口座をつくって、準備を進めよう。
毎月のローン返済額から購入物件価格を考えよう
4歳のお子さんを育てる公務員のシングルママ。「万一自分に何かあったときに、生活をしていけなくなるのでは」と心配だそう。
今は実家暮らしで、いつか駅前のマンションを購入希望で、お子さんの大学資金も気になっています。
30歳までに1000万円貯蓄を目標にして達成し、現在は約1800万円!無駄な支出も見当たらず、がんばっていますね。
まず大学資金は、私立で一人暮らしなら、高3夏までに500~700万円あると安心です。専用貯蓄口座をつくって、移しても◎です。
世界中の株に投資する、コストの安い投資信託を上手に積み立てていますね。
今のペースだと、7年後には、仮に年4%の利回りなら2300万円ほどの資産になりそう。大学費用700万円を引くと、残り1600万円ほどですね。
7年後にマンション購入を想定し、住宅ローン返済を月5万円、ボーナスから20万円として、固定金利2%、23年ローン(ママ42歳から65歳まで)で試算すると、借入金額は約1800万円が目安。もし頭金と諸経費で1000万円とすると、2800万円ほどの物件が目安です。中古物件も含めて、早めにリサーチしておきたいですね。
ただし、投資は不確かなもので、あくまでも現段階での目安です。
マンション購入時期に相場が暴落していたら大変。マンションを買う時期を決めたら、頭金の専用貯蓄口座をつくって、元本保証の預貯金を増やしておくといいでしょう。預貯金が大きく減るか、月の支出が増えたら、毎月の投資額を少し減らすとよいと思います。
投資信託は、来年からは新NISAを使って、税金がかからない仕組みで積み立てていきましょう。
教えてくれたのは…
西山 美紀さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。男の子と女の子、2児のママ。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)も好評発売中!
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