クルール読者の家計簿をママFPが診断!
ママFP 西山美紀さんがクルール読者が公開した家計簿を診断。
今の家計の問題は何?
どの費用が節約できる?
子育て家族のお金の悩みを3つのポイントで解説。自分たちにも実際に生かせるアドバイスが見つかるはずです。
もくじ
1.貯金をもっと増やしたい!
これ以上何をしたらいい?
2.FPさんの家計簿チェック!節約ポイントは?
iDeCo・ふるさと納税を利用してみよう
3.教えてくれたのは…
貯金をもっと増やしたい!これ以上何をしたらいい?
予算を立てて、袋分けで現金管理をしている2児のママ。
「もっと貯金をふやして安心したい」というご相談です。
相談者's 家計簿
- パパ月収(手取り)
- 30万円
- ママ月収(手取り)
- 約17万円
- 児童手当
- 2.5万円
- 収入合計
- 約49.5万円
- パパボーナス(手取り)
- 60万円
- ママボーナス(手取り)
- 50万円
- 貯蓄
- 470万円
(その他、払い済みで1000万円の貯蓄性保険がある。)
1カ月の支出表
- 居住費(ローン返済)
- 90,000円
- 食費・外食費
- 45,000円
- 交際費・旅費・医療費
- 20,000円
- スマホ代(2人分)
- 10,000円
- Wi-Fi代
- 6,000円
- 水道光熱費
- 20,000円
- 日用品代
- 6,000円
- 保育料
- 15,000円
- 学校費用
- 10,000円
- 習い事代(水泳、バスケ、そろばん、通信教育等)
- 27,000円
- 車関連費用(ガソリン等)
- 25,000円
- 車のローン返済
- 30,000円
- 交通費
- 10,000円
- パパ小遣い
- 40,000円
- ママ小遣い
- 20,000円
- 子ども関連(洋服やおむつ代)
- 20,000円
- 学資保険
- 10,000円
- 貯蓄性保険
- 30,000円
- 自動積立預金
- 30,000円
- 冠婚葬祭積み立て
- 10,000円
- 支出合計
- 約474,500円以上
※固定資産税(15万円)や自動車保険(10万円)、車検代(年5万円)はボーナスから積み立て。
チェックポイント❶
支出を管理できれば、家計簿をつけずに、今回の相談者さんのように「予算内に収める」方法もOK!
チェックポイント❷
iDeCoは老後資金を準備しやすく、税金面でもお得。収入の高い人ほどお得度が高くなるので、検討を。
チェックポイント❸
ふるさと納税は、収入だけでなく、住宅ローン控除などにより控除上限額が変わります。ぜひ確認してみて。
FPさんの家計簿チェック!節約ポイントは?iDeCo・ふるさと納税を利用してみよう
家計管理はOK! iDeCoやふるさと納税にもトライを
「食費・外食費で4万5000円」などと各予算を立て、現金を封筒で管理しています。クレジットカードなどを使ったら、現金を封筒から出して銀行へ。ボーナスから、固定資産税や車検代を貯めるなど、大変計画的です。ママはこの2年、育児休暇中だったそうで「30代後半で、この貯蓄額は不安」とのこと。スマホも見直し済みですし、全体的に抑えられていて、減らすべきところはなさそう。がんばっていますね!
気になる点は、保険の多さ。貯蓄性保険は、中途解約で元本割れすることが多いので注意。住宅ローンの団体信用生命保険があって、万一の際にローンがなくなるので、死亡保険は賃貸のケースより少なくて済みます。今後は保険を増やすことなく、預貯金を増やしていきましょう。
教育費は貯蓄性保険で準備しているので、老後資金としてiDeCoを始めてみては。パパに月1万円で始めてもらえば、1万円の掛け金に対して税金が戻る(所得控除)のもお得。一度始めたらできるだけ60歳まで続けましょう。
また、ふるさと納税も選択肢です。自治体に寄付をすると、一定額の所得控除を得られ、返礼品をもらえる仕組み。お米やお肉などの食品を選ぶと、家計が少し助かり、貯蓄を増やすことにもつながるでしょう。収入などによってお得に利用できる上限額が決まっているので確認を。住宅ローン控除を受けている場合は、ふるさと納税ポータルサイト(ふるさとチョイス、さとふるなど)の「控除上限額シミュレーション」コーナーで「住宅借入金等特別控除額」の欄に金額を入れて、調べてみてくださいね。
教えてくれたのは…
西山 美紀 さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。男の子と女の子、2児のママ。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)が好評発売中。
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