30代3人家族の家計簿公開!教育費と住宅ローン用に別口座で準備しよう【ママFP西山美紀さんが診断】

2023年8月5日

クルール読者の家計簿をママFPが診断!

ママFP 西山美紀さんがクルール読者が公開した家計簿を診断。

今の家計の問題は何?
どの費用が節約できる?

子育て家族のお金の悩みを3つのポイントで解説。自分たちにも実際に生かせるアドバイスが見つかるはずです。

もくじ

  1. 子どもの教育費が足りるか不安
  2. 教育費と住宅ローン用に別口座で準備していこう
  3. 教えてくれたのは…

今回の家計のお悩みは

パパが転職して収入ダウン&この夏に第2子出産予定。「子どもの教育費が足りるか不安」という1児のママからのご相談です。

相談者のプロフィール

ママ34歳・パパ35歳・
5歳(男の子)

  • 購入1軒家
  • 車2台あり(車両ローンなし)

相談者's 家計簿

パパ月収(手取り)
20万円
ママ月収(手取り)
2〜3万円
児童手当
1万円
収入合計
23〜24万円
パパボーナス(手取り)
60万円
ママボーナス(手取り)
0万円
貯蓄
730万円
内訳:普通預金550万円、株50万円、投資信託130万円等。

1カ月の支出表

住居費(ローン返済込)
56,000円
駐車場代
なし
食費
30,000円
外食費
10,000円
交際費
5,000円
スマホ代(2人分)
7,000円
ネット代
4,000円
水道光熱費
30,000円
日用品代
5,000円
保育園代
7,000円
子ども習い事代
6,000円
車関連費
5,000円
パパ小遣い
10,000円
ママ小遣い
特に決まっていない
学資保険
7,000円
夫婦医療保険
3,000円
投資信託積み立て
10,000円
支出合計
195,000円
※学資保険は、子どもが18~22歳の間に毎年20万円を5回受け取れるタイプ。

チェックポイント❶

パパが収入ダウンのことですが、健康は最優先で!ママが落ち着いたら、月10万円以上をめざせると◎。

チェックポイント❷

住宅ローンの金利上昇に備えて貯蓄をしっかり。将来の繰り上げ返済用として、別口座に貯めてみては。

チェックポイント❸

教育費を高3夏までに1人300万円以上の貯蓄が目安。私立大学や一人暮らしの可能性があれば500万円以上を。

教育費と住宅ローン用に別口座で準備していこう

夏に第2子出産予定。パパが激務で昨年転職して、手取り月収が10万円ほどダウンしたそう。ママはフリーランスのライターで、「妊娠中は体調優先で収入が少なめ。教育費が不安です」と話します。

家計を見ると、スマホ代を抑えるなど毎月黒字で、車のローンもなく上手なやりくりですね。ただ、住宅ローンが10年固定金利で、その後変動金利になり、もし金利が上がっていたら返済額が増えるので要注意。貯蓄で備えましょう。

また、フリーランスは、産休・育休の手当がないため、産後無理のない範囲で早めに仕事復帰の検討を。落ち着いたら、例えばフリーランス&パートなど合わせ技で、月10万円以上をめざせると◎です。

NISAで、手数料の低い日本株タイプを購入中で、来年からの新NISAでも続けましょう。世界中の株に投資するタイプを少し追加しても。NISAなら、利益に約20%の税金がかかりませんね!

ご心配の教育費は、高校までは(貯蓄をできるだけ取り崩さず)家計の範囲で出すように心がけて、高3夏までに子ども1人につき、300万円以上準備したいところ。もし私立大学進学または一人暮らしの可能性があれば、一人500万円以上を目安に。

普通預金にある550万円を、例えば、150万円×2人分を教育費として別にネット銀行の定期預金(金利0・2%ほどと少し高めです)にとっておき、将来金利があがったときの住宅ローン繰上げ返済用に100~150万円を別に取っておけるといいでしょう。教育費の方は児童手当も入れていき、さらにそれぞれ月1万円ずつ貯めていけると◎。ママの収入が増えたら増額したいですね。

教えてくれたのは…

西山 美紀さん
西山 美紀さん

ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。男の子と女の子、2児のママ。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)も好評発売中!

twitter @writerN1225

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