今回の家計のお悩みは
パパが転職して収入ダウン&この夏に第2子出産予定。「子どもの教育費が足りるか不安」という1児のママからのご相談です。
相談者のプロフィール
ママ34歳・パパ35歳・
5歳(男の子)
相談者's 家計簿
- パパ月収(手取り)
- 20万円
- ママ月収(手取り)
- 2〜3万円
- 児童手当
- 1万円
- 収入合計
- 23〜24万円
- パパボーナス(手取り)
- 60万円
- ママボーナス(手取り)
- 0万円
- 貯蓄
- 730万円
内訳:普通預金550万円、株50万円、投資信託130万円等。
1カ月の支出表
- 住居費(ローン返済込)
- 56,000円
- 駐車場代
- なし
- 食費
- 30,000円
- 外食費
- 10,000円
- 交際費
- 5,000円
- スマホ代(2人分)
- 7,000円
- ネット代
- 4,000円
- 水道光熱費
- 30,000円
- 日用品代
- 5,000円
- 保育園代
- 7,000円
- 子ども習い事代
- 6,000円
- 車関連費
- 5,000円
- パパ小遣い
- 10,000円
- ママ小遣い
- 特に決まっていない
- 学資保険
- 7,000円
- 夫婦医療保険
- 3,000円
- 投資信託積み立て
- 10,000円
- 支出合計
- 195,000円
※学資保険は、子どもが18~22歳の間に毎年20万円を5回受け取れるタイプ。
チェックポイント❶
パパが収入ダウンのことですが、健康は最優先で!ママが落ち着いたら、月10万円以上をめざせると◎。
チェックポイント❷
住宅ローンの金利上昇に備えて貯蓄をしっかり。将来の繰り上げ返済用として、別口座に貯めてみては。
チェックポイント❸
教育費を高3夏までに1人300万円以上の貯蓄が目安。私立大学や一人暮らしの可能性があれば500万円以上を。
教育費と住宅ローン用に別口座で準備していこう
夏に第2子出産予定。パパが激務で昨年転職して、手取り月収が10万円ほどダウンしたそう。ママはフリーランスのライターで、「妊娠中は体調優先で収入が少なめ。教育費が不安です」と話します。
家計を見ると、スマホ代を抑えるなど毎月黒字で、車のローンもなく上手なやりくりですね。ただ、住宅ローンが10年固定金利で、その後変動金利になり、もし金利が上がっていたら返済額が増えるので要注意。貯蓄で備えましょう。
また、フリーランスは、産休・育休の手当がないため、産後無理のない範囲で早めに仕事復帰の検討を。落ち着いたら、例えばフリーランス&パートなど合わせ技で、月10万円以上をめざせると◎です。
NISAで、手数料の低い日本株タイプを購入中で、来年からの新NISAでも続けましょう。世界中の株に投資するタイプを少し追加しても。NISAなら、利益に約20%の税金がかかりませんね!
ご心配の教育費は、高校までは(貯蓄をできるだけ取り崩さず)家計の範囲で出すように心がけて、高3夏までに子ども1人につき、300万円以上準備したいところ。もし私立大学進学または一人暮らしの可能性があれば、一人500万円以上を目安に。
普通預金にある550万円を、例えば、150万円×2人分を教育費として別にネット銀行の定期預金(金利0・2%ほどと少し高めです)にとっておき、将来金利があがったときの住宅ローン繰上げ返済用に100~150万円を別に取っておけるといいでしょう。教育費の方は児童手当も入れていき、さらにそれぞれ月1万円ずつ貯めていけると◎。ママの収入が増えたら増額したいですね。
教えてくれたのは…
西山 美紀さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。男の子と女の子、2児のママ。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)も好評発売中!
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