昨年度から小学3・4年生を対象に“外国語活動(英語)”が前倒しで導入され、 5・6年生では正式な教科となっています。
就学前の子どもたちにとって、 英語教育は少し先のことになりますが、幼児期から英語に触れる 機会があれば、身近なもう一つの言語という感覚を無理なく 育てていくことができます。
まずはおうちで楽しく Englishの扉を開いてあげませんか♪
もくじ
1.教えて!イングリッシュティーチャー
2.成長ごとに楽しめる英語遊び
3.おうち時間で英語遊びにチャレンジしよう!
・英語の絵本で楽しもう!
・ABCカードを作ってみよう!
・英語ソングで遊ぼう!
教えて!イングリッシュティーチャー
クルールママたちの質問に、藤田園子ティーチャーと吉田加奈子ティーチャーが答えてくれました!
吉田加奈子
ティーチャー
自宅で英語教室を開催しています。
藤田園子
ティーチャー
少人数制で英語好きな子どもに育てる楽しい授業を展開しています
晶ママ
日本語の習得がおろそかになったりしませんか?
吉田加奈子
ティーチャー
母語である日本語は5歳までに3万時間ものリスニングをしているといわれています。
日常生活で聞いたり、話したりするのは圧倒的に日本語です。おうちで英語を楽しむのは1日30分ほど、長くても1時間以内で十分です。
母国語の習得に弊害が出ることはありません。
晶ママ
おうちでできる英語学習の方法を教えてください。
藤田園子
ティーチャー
一番のオススメはママやパパが簡単な英語を日常で使うことです。
お願いごとをするときに「please」を使ったり、子どもは色の名前が大好きなので「red」「green」などを教えてあげてください。
また100円均一ショップでも英語の知育グッズは豊富にあります。手軽にお気に入りを探してみましょう。
発音が気になる場合は、アプリやYouTubeを利用するのも一つの手です。短いアニメを無料で楽しめるものもありますので検索してください。
Yumiママ
最近子どもたちは英語に興味が出てきたように感じます。
英語レッスンの始め時でしょうか?
藤田園子
ティーチャー
興味を持ったときがグッドタイミングです。
ただし、子どもの気分にはムラがありますよね。嫌がる素振りがある日は無理強いしないことを大切に。興味を示さない日は短時間で切り上げるなど様子を見ながら試してみましょう。
Yumiママ
英語のCDを聞かせましたが 興味を示しません。
どうすればいいですか?
吉田加奈子
ティーチャー
言語学習には言葉を話す「人」との信頼や安心できる関わりが重要です。
CDだけに頼らずママやパパが英語で話したり、歌ったり、CDを聞く場合は子どもを膝の上に乗せてスキンシップを図ったり、コミュニケーションを伴い英語は楽しいと感じられる雰囲気づくりを心がけてください。
久美子ママ
英語を学ぶにあたって大切 なのは、スピーキング力ですか?
コミュニケーション力ですか?
吉田加奈子
ティーチャー
話すことには、相手とやりとりをする「対話」と自分の思っていることを話す「発表」の領域があると思います。どちらもコミュニケーションをとるために必要なことです。
スピーキング力は英語でコミュニケーションを図る手段の一つと捉えると良いでしょう。
久美子ママ
小学校から始まる英語はスピーキング中心ですか?
それとも文法ですか?
藤田園子
ティーチャー
小学3~4年生は、英語で聞く、読む、話す、書くの言語活動を通してコミュニケーションを図る基礎となる能力を身に付けていきます。そのためあいさつや簡単な会話といったスピーキング中心です。
5年生から始まる英語の授業は、従来は中学で学んでいた内容が含まれていて基礎的な文法を学んでいきます。
ミサキママ
英語に触れるのはいつごろからスタートすればいいでしょうか?
藤田園子
ティーチャー
日本語の母音は5つ、それに対し英語の母音は30近くもあります。
母語にない音は生後8カ月頃までに聞き分けられなくなるといわれています。英語のRとLのリスニングは、早ければ早い方が聞き取れるようになる可能性が高いでしょう。
ただ10歳までは言語を司る脳が発達する時期なので、もう遅いと思わずに家庭で英語に触れる環境を整えてあげましょう。
ミサキママ
娘が英語ソングを歌うのですが、間違えて聞き取っていたり、早口でごまかしたりします。
直させるべきですか?
吉田加奈子
ティーチャー
例えばミサキママも小さい頃に「赤い靴はいてた女の子 異人さんに連れられて行っちゃった♪」を「ひいじいさんに連れられて♪」だと聞き間違えて覚えていたりしていませんでしたか?
いつか「あ!そうなんだ」と自分で気づけば、それからは絶対に忘れないですよね。
子どもに尋ねられなければそのままにしておいて大丈夫です。聞こえてきたままに、楽しく英語の歌を歌っているということが大切です。
成長ごとに楽しめる英語遊び
赤ちゃんの聴覚の発達はママのお腹の中から始まっています。洋楽を聞いたり、洋画を見たりする習慣があれば、自然と赤ちゃんの耳にも英語が届いています。
ただ一番好きなのはママやパパの声なので、発音が悪いからと思わずに簡単な英語でいいので話しかけてあげてください。
遊びを通して好奇心が刺激され、さまざまな知識を身に付ける時期です。
「stand up(立って)」
「sit down(座って)」
など体を動かすものや
「eye(目)どこ?」
と聞いて顔の部位を指差しさせるなど、動作と英語を連動させた簡単なゲームを楽しんでみましょう。
自分で考える思考力がついていき、運動能力も高まっていく時期です。運動と英語をコラボレーションさせましょう。
例えば「one」「two」と声を掛け合いながらボールや風船を投げたり、
「jump(跳ぶ)」や「turn(回る)」
など、体を動かしながらの英語は早く覚えられます。
おうち時間で英語遊びにチャレンジしよう!
ほるぷ絵本館
星野由香さん
英語絵本のおすすめは和絵本のロングセラーを訳文したもの。絵本なので簡単な英単語が選ばれていますが、その美しさや奥深さ、言葉の裏にあるものなど、ママやパパも魅了する良書が多数あります。子どもたちが成長した未来社会はもっとグローバル化が進んでいるはず。英語絵本を親子のコミュニケーションツールの一つとして楽しんでみてはいかがでしょう。
英語で楽しむ福音館の絵本
時代を超えて愛され続けたロングセラーの5冊をまとめた絵本セット
日本語と英語を読み比べるのも楽しい!
画用紙をカットして好きなイラストを描こう!
我が家のABCカードを作ってみましょう。 イラストはお子さんとママの共作で! キレイなイラストが描けなくても 逆に味が出て思い出深いものに仕上がります。 カルタの要領で楽しく遊びましょう。
ABCカードを使って「コップタワー」
紙コップを逆さに置いて、ABCカードを1枚とり英単語を声に出して重ねます。 どんどん高く紙コップとカードを積み重ねます。子どもはタワーが崩れるのが 大好き。ドキドキ、ハラハラのおすすめの遊びです。
英語ソングにも振り付けやみんなで楽しめるゲーム感覚のものがあります。
「Head,Shoulders,Knees&Toes(頭、肩、膝、つま先) 」や 「London Bridge is Falling Down (ロンドン橋落ちた)」で 兄弟、お友達と一緒に盛り上がって楽しみましょう。
振り付けや遊び方は動画で紹介しています!