【2018年10月号・2019年10月号掲載】
きょう、これよんで
季節を感じる、おすすめ絵本
絵本は子どもの感性を豊かにしたり、読み聞かせで親子の触れ合いが増えたり、子どもの成長によいものとされています。
「子どもに読み聞かせをしたいけど、どんな本を選べばいいの?」「本屋さんに行っても、たくさんありすぎて選べない」というママも多いのではないでしょうか。
今回は絵本専門士の高橋さんに、プレゼントにもうれしい【3歳向け】のおすすめの絵本を6冊ご紹介していただきました。
ワクワクするストーリーやしかけ絵本まで、バラエティ豊か!落ち葉にどんぐり、さつまいも。絵本の世界を通して、秋とふれあいませんか?
家族でのおうち時間に役立ててくださいね。
もくじ
1.おすすめ絵本『わたしのろばベンジャミン』
2.おすすめ絵本『ばけばけはっぱ』
3.おすすめ絵本『てじな』
4.おすすめ絵本『ぼくの ねこは どこ?』
5.おすすめ絵本『やきいもするぞ』
6.おすすめ絵本『パパ、お月さまとって』
7.紹介してくれたのは…
おすすめ絵本『わたしのろばベンジャミン』
わたしのろばベンジャミン
文/ハンス・リマー 写真/レナート・オスベック
訳/松岡享子 発行/こぐま社
48ページ
[年齢の目安 3歳から]
秋は、やっぱり読書。
今年は、絵本で親子の旅をしてみませんか?
『わたしのろばベンジャミン』は、ギリシャの島を舞台にした、小さな女の子と赤ちゃんろばの物語です。モノクロの写真絵本ですが、真っ先に伝わってくるのは、あたたかさ。何でも一緒の仲睦まじい様子に、2人だけの冒険。読み終えたとき、誰からも「ああ、いいなあ!」とため息が漏れる絵本です。
おすすめ絵本『ばけばけはっぱ』
ばけばけはっぱ
作/藤本ともひこ 発行/ HAPPY OWL社
24ページ
どんぐりにまつぼっくり、赤や黄色の落ち葉。子どもたちが宝もの探しに夢中になる、秋がやってきました。
『ばけばけはっぱ』の色とりどりの葉っぱの中には、たぬきやうさぎなど、様々な生きものが隠れています。
「ふーって はっぱを ふいてみて」の後に「せーの!」と声をかければ、子どもたちは一生懸命息を吹きかけてくれます。
その真剣な表情や、隠れていた誰かを見つけたときにこぼれる笑顔は、大人の大切な宝ものになりますね。
おすすめ絵本『てじな』
てじな
作/土屋 富士夫 発行/福音館書店
24ページ
[年齢の目安 2歳から]
濃いひげをはやしたアラビア風の手品師が、子どもたちに大人気!
穴あきのしかけ絵本で、不思議な呪文やちょっと怪しい舞台の雰囲気が癖になります。
おすすめ絵本『ぼくの ねこは どこ?』
ぼくの ねこは どこ?
作・絵/ヘンリー・コール 発行/岩崎書店
32ページ
[年齢の目安 3歳から]
ページのどこかにいる猫を探す、探し絵の絵本。
文字はありませんが、絵は細やかで美しく、飼い主の男の子の物語や街の風景も楽しめます。
おすすめ絵本『やきいもするぞ』
やきいもするぞ
作/おくはらゆめ 発行/ゴブリン書房
32ページ
[年齢の目安 3歳から]
森のみんなでやきいもするぞ!
のびやかで美しい秋の景色と、愛嬌たっぷりの動物たちに心が和みます。
初めから終わりまで大笑い間違いなし。
おすすめ絵本『パパ、お月さまとって』
パパ、お月さまとって
作/エリック・カール 訳/もりひさし
発行/偕成社
43ページ
[年齢の目安 3歳から]
娘のおねだりで、お月さまをとりにいくパパ。
ぐんと大きく開くしかけに子どもたちの目が輝きます。
愛情とユーモアと美しさがつまった一冊。
紹介してくれたのは…
※この記事はクルール2018年10月号・2019年10月号「きょう、これよんで」を加筆・修正して掲載しています