今回の家計のお悩みは
「貯蓄はたくさんあるけれど、本当にこの方法で大丈夫?」と、不安を感じる2児のママからのご相談です。
相談者のプロフィール
ママ33歳・パパ36歳・
5歳(女の子)・3歳(男の子)
相談者's 家計簿
- パパ月収(手取り)
- 36万円
- ママ月収(手取り)
- 21万円
- 児童手当
- 2万円
- 収入合計
- 59万円
- パパボーナス(手取り)
- 300万円
- ママボーナス(手取り)
- 50万円
- 貯蓄
- 2,400万円
内訳:普通預金1,200万円、財形貯金250万円のほか、投資信託・株等
1カ月の支出表
- 住居費(ローン返済込)
- 149,000円
- 駐車場代
- 8,000円
- 食費
- 45,000円
- 外食費
- 8,000円
- 交際費
- 5,000円
- スマホ代(2人分)
- 6,000円
- ネット代
- 5,000円
- 水道光熱費
- 27,000円
- 日用品代
- 35,000円
- 保育園代
- 45,000円
- 子ども習い事代
- 21,000円
- 車関連費
- 26,000円
- パパ小遣い
- 特になし
- ママ小遣い
- 特になし
- 奨学金返済
- 17,000円
- ママの保険
- 10,000円
- 財形貯金
- 30,000円
- 投資信託
- 50,000万円
- ママのiDeCo
- 23,000円
- 支出合計
- 約510,000円
※その他パパの保険の年払いが30万円
チェックポイント❶
パパママの収入と家計を一緒にして、ママの収入をすべて貯蓄に。毎月積み立てていることも◎です。
チェックポイント❷
外貨預金は意外と難しい。資産形成なら、新NISAのつみたて投資枠を使って積み立てていくのがおすすめ。
チェックポイント❸
資金がある場合でも、値動きがあるものを買う際には、一度で買わずに“買う時期の分散”を意識して。
支出と貯蓄のバランスが◎! 無理なく共働きを続けよう
時短勤務中ですが、貯蓄率を上げるため、フルタイムに戻る時期を、2年後の予定から早めるべきかとお悩みです。フルタイムになれば、手取りが年間100万円ほど増える予定だそう。
では、現状の貯蓄と今後のライフプランを見てみましょう。児童手当を貯め、さらに月10万円の自動積立預金に加え、iDeCoやNISAなども取り入れていて素晴らしいです。毎月世帯手取りの3割以上、しっかり貯める仕組みができています。
数年後に実家の敷地に住宅購入予定で、両親からの援助も期待できるとのこと。貯蓄も計2000万円以上ありますし、現状ではフルタイムを急ぐ必要はなさそう。ただ、キャリアアップや仕事のやりがいなどの目的もあれば、フルタイム時の家事・育児の夫婦分担シミュレーションをしたうえで、早めてもいいと思います。
支出では、スマホ代を抑えられ、その他の費用もムダが見当たりません。もしかしたら、がんばりすぎているかな、と思うほどです。子育てをしながら働くのは、しんどいときもあると思いますので、無理をしすぎず、体調に気をつけて長く働くことを大事にしてみてくださいね。
念のため、今後注意したいのが、家計にゆとりがあると、教育費に予定以上にかけすぎるケースです。習い事代や塾代、私立の学費など、一度かけはじめると何年も支出がかさみ、家計を圧迫することが。上のお子さんにかけると、下のお子さんにもかけることも多く、「これはずっと出し続けても大丈夫かな」と、考えていきましょう。現状では大変素晴らしい家計ですので、このまま無理なくがんばってくださいね。
教えてくれたのは…
西山 美紀さん
ライター、FP(ファイナンシャルプランナー)。All About貯蓄ガイド。男の子と女の子、2児のママ。
『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)のほか、『はじめての積立投資・つみたてNISA・iDeCoもよくわかる! お金の増やし方』(主婦の友社)も好評発売中!
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