稲美町【Hani2 (ハニハニ)】養蜂場で丹念に育てたハチたちの特別なはちみつを味わう☆

2020年2月17日


稲美町で養蜂『Hani2 (ハニハニ)』を営んでいる本岡さん。

東はりまエリアを中心にイベント販売などを行っています。
西洋ミツバチに魅了され、趣味が高じて養蜂家へ。ミツバチやはちみつのことをわかりやすく伝えながら、より安全な物を消費者へ提供したいという思いで日々活動しています。


 
もくじ

1.はちみつのHani2 (ハニハニ)とは?
2.養蜂は失敗からのスタート!
3.ミツバチについて
4.Hani2 (ハニハニ)のはちみつが食べられる場所&イベント
5.普段使いに使えるはちみつ
6.Hani2 (ハニハニ)が教えるはちみつレシピ
7.Hani2 (ハニハニ)のこれから
8.アクセス情報と施設概要 
 

 

1 はちみつのHani2 (ハニハニ)って?

 

養蜂用の帽子がトレードマークの本岡さん
 

実店舗は持たず、加古川のウエルネスパークなどで開催している、ムサシオープンデパート朝市ほか、イベント等で出店することが多いHani2 (ハニハニ)※以下ハニハニ。はちみつの販売が中心ですが、ポップコーンやドリンク、ホットサンドなどの飲食の販売をすることも。

普段は、自宅のある稲美町を中心に、加古川・高砂市内4箇所に巣箱を設置し養蜂を営んでいます。


  

加古川市ウエルネスパークなどで開催しているムサシオープンデパート朝市



  

出店の様子 はちみつを実際に食べてもらえるよう、メニューも豊富
 


 

巣枠のはちみつを採るワークショップを開催した時の様子

 


 

お店にはさまざまな種類のはちみつが並びます
 

 

2 養蜂は失敗からのスタート!

幼い頃から熱帯魚や犬・猫など生き物を飼うことが好きだった本岡さん。

学校を卒業後、農業に携わる仕事をしていました。
仕事のひとつに農作物の花粉を交配をするため、ミツバチを飼っていたことがありました。その時、ミツバチの群れが一生懸命に花粉を集め、巣箱にはちみつをためていく様子や、『人を刺す』『危険』というハチに対するマイナスなイメージに反し、人を攻撃することのない優しいハチということを知り、ミツバチに興味を持つようになりました。


 

巣箱にある巣枠ははちみつで重さが3キロ以上になることも



 

冬の時期はミツバチの動きも鈍くなります
 

やがてプライベートでミツバチを飼ってみたいと思うようになり、仕事でつながりのあった養蜂場の方からミツバチの群れを1群購入。

他にも飼育に必要な資材や巣箱なども準備し、飼育をスタートしました。もちろん仕事としてではなく、趣味の範囲でミツバチを育ててみるつもりでした。

飼い始めた当初は「簡単に養蜂はできる!」と思っていたのですが、実際飼い始めてから約一年も経たないうちにミツバチたちが次々と死んでしまい、結果全滅してしまうという事が起こりました。

生き物を飼うことに自信があったことと、たくさんのミツバチを死なせてしまい、大変なショックを受けたという本岡さん。

動物好きだからこそ、自分自身に不甲斐なさを感じましたが、そこでもうやめようとは思いませんでした。失敗した原因は、ミツバチを飼うにあたっての『知識のなさ』ということを痛感し再び挑戦することに。


 

巣の中は暖かく、外よりも活発にミツバチが動いています
 

失敗の経験をいかし、ミツバチの様子をよく観察し、養蜂家の師匠に相談しながら、大切に飼育しました。
ミツバチの生態や病気について調べていくうち、知識がつき、実際に経験してみることで学び、徐々にミツバチの飼育ができるようになりました。

農業の仕事をメインにしながら、週末は養蜂を行うというスタイルでしたが、24歳の時に仕事を退職し、

約3年間は本岡さんが親方と慕う養蜂家の元で修行し、28歳の時にハニハニとして独立しました

今思えば、最初の失敗があったからこそ、養蜂家として活動ができるようになったと本岡さん。まさに失敗は成功の元…なのかもしれません。


 

稲美町内に設置した巣箱
 


 

ミツロウを作る道具
 

3 ミツバチについて

養蜂のミツバチの種類は西洋ミツバチと日本ミツバチの2種類があり、生態も異なります。

日本ミツバチは在来種(※諸説あり)であり、野生で生息しているもの。
巣箱を設置しておくと群れが巣作りすることもありますが、少しの環境の変化で巣箱から離れてしまったり、気が付くと巣箱が空になっていることも多いそう。

採れる蜜も西洋ミツバチに比べると少ないので、趣味として養蜂をする方に向いているといわれています。西洋ミツバチは外来種で養蜂のために明治時代以降、海外から輸入されたもの。養蜂家のほとんどが、西洋ミツバチを飼育しています。

人の管理があってこそ巣箱に蜜を集めるので、鶏や牛などと同じ家畜として飼育されているというイメージです。


 

冬場の巣箱は静かですが、春には活動が活発になります
 

外敵であるスズメバチから守ったり、病気にならないよう日々気をつけることも人の仕事なので、よく観察しながら飼育しなければなりません。

西洋ミツバチは集める蜜の量も多く、日本ミツバチの約4倍のはちみつが採れるとのこと。
暖かくなる4月~7月のシーズンは、巣箱にある1枚の巣枠に、約3キロのはちみつが採れることもあるそうです。

ミツバチの数は1つの巣箱の中に冬は約2万匹、春のピークシーズンは7〜8万匹が一つの群れ(1群)となって飼育されています。季節によって数は大きく増減します。


暖かいシーズンにはミツバチも活発になり、ミツバチが増えます。

『分峰(ぶんぽう)』といって、ひとつの群れが分かれて2群になることがあります
、分峰しないよう養蜂家がミツバチをコントロールします。巣を増やす場合は人工的に巣を『割る』という作業を行い管理します。



ヘアリーベッチの花を蜜源としたはちみつも


ミツバチの群れの構成は、卵を産む女王蜂(1匹)、巣の管理や蜜源を集める働き蜂、そして雄蜂です。群れの多くは働き蜂となります。

現在、稲美町・加古川市・高砂市に4箇所の巣箱を設置しているので、蜜源は近所の花の蜜から。

花の種類をあえて限定せず、ブレンドもしない「百花蜜(ひゃっかみつ)」を販売しています。
一般的に販売されている百花蜜の中には、はちみつをブレンドをし味の調整を行ない一定品質を保った製品もありますが、ハニハニはその時期に採れたものをそのまま販売しています。

季節によって咲く花も異なるので、はちみつを採る時期によって味も微妙に変化します。「自然ならではの味わいとして、味の違いも含めて愉しんでほしいと」本岡さん。

仕事柄、はちみつを食べることが多く、養蜂の仕事をする前までは花粉症を患っていたのが、養蜂を始めてから症状がなくなったとか。


 

巣枠に焼き印で屋号を入れ盗難防止!

4 Hani2 (ハニハニ)の蜂蜜が食べられる場所&イベント

現在、ハニハニとしてマルシェやイベント等ではちみつを販売しています。

その場で試食もできるのでお好みの味のはちみつをその場で購入することができます。
また、出店の状況にもよりますが、はちみつ入りのドリンク、ナッツ&はちみつ、クリームチーズ&はちみつをパンに挟んだホットサンド、はちみつの香りも楽しめるポップコーンなどの販売を行っています。

飲食の販売は、お客さんに試食をして頂き、はちみつのおいしさをもっと知って欲しいとの思いから始めました。なので、飲食メニューでの利益は求めていないので、価格も大変リーズナブルです。


 

はちみつの色も蜜によって異なります




はちみつを食べてみてほしい気持ちが強すぎて、安い価格設定に



 

はちみつを使用したホットサンド。種類も豊富なので迷います…
 


 

ペットの鶏『ピヨたん』は時々一緒に出勤!
 

飲食も含めた出店は不定期ですが、加古川市ウエルネスパークや加古川市公設地方卸売市場などで開催の『ムサシオープンデパート朝市』、イオンモール加西北条特設会場で開催の『GARDEN箱庭』出店情報等はSNSやブログなどで発信しています。

はちみつが購入できるのは、加古川市内では、
◆ラ プロヴァンス(フランス料理店)
◆ビストピア(レストラン)
◆フクデン(電気屋)
◆森工房(パン屋)

加西市では、
◆ちかちゃんぱん(パン屋)

神戸市では、マルシン市場内にある
◆パネッテリア ラテ(パン屋)

姫路市では、
◆サラダ館的形店(坂谷商店)

高砂市では、
◆カフェブルーノ(コーヒーの移動販売店)

稲美町では、
◆ふくふく(パン屋)

たつの市では、
◆こばとぱん(パン屋)などで販売しています。

また、加古川の文具店&カフェの「ステフォレ」のパンケーキや、上記にもある「ふくふく」のチーズ&蜂蜜のパンや、「こばとぱん」のはちみつ食パンにもハニハニのはちみつが使用されています。

また、Webでの販売や、直接の連絡で販売も可能とのことです。また、稲美町のふるさと納税の商品としても登録されています。



 

神戸市のマルシン市場内にあるパネッテリア ラテ(パン屋)
 


  

ふるさと納税の商品。パッケージもかわいい!
 

5 普段使いに使える蜂蜜

はちみつはパンに塗ったり、ヨーグルトに入れたり、温かい飲み物に入れたりするのが定番ですが、砂糖と同じように料理にも使うことができます。

砂糖よりも甘く感じるので、量を抑えることができ、砂糖よりも低カロリーです。
はちみつの糖分は主にブドウ糖と果糖なので、身体への吸収が早く、血糖値が急激に上がることがないので、身体にも負担がかかりません。

ちょっと疲れた時にスプーン一さじのはちみつを食べると良いかも知れませんね。ただ、1歳未満の乳幼児にはボツリヌス症にかかることがあるので、与えないように注意しましょう。


 

試食ができるのでお好みのはちみつを見つけてみて!

 

 

ポップコーンははちみつのおいしさが更に際立つ!
 

6 Hani2 (ハニハニ)が教える蜂蜜レシピ

本岡さんオススメのはちみつを使った料理のレシピを紹介します。

はちみつと醤油でみたらしだんごのタレ…砂糖の代わりにはちみつを使い、醤油と合わせると美味しい
ハニーマヨネーズ…はちみつ1に対してマヨネーズ1を合わせて、茹でたジャガイモまたはフライドポテトにあえる
ハニーマスタード…はちみつ1に対して粒マスタード1を合わせる。カリカリに焼いたチキンなどに合う

他に出店時に販売しているはちみつを使った料理を参考になるかもしれませんね。


  

ホットサンド『はちみつミックスナッツ』と温かい『レモネード』
 

サンドはナッツがぎっしりで香りと歯ごたえが楽しめます。
温かいレモネードは寒い季節にぴったり!


 

プレゼントとしても喜ばれるはちみつ

7 Hani2 (ハニハニ)のこれから


養蜂家は元々数も少なく、活動している方の高齢化も進んでいます。

本岡さんは今後も地域で愛される養蜂家として長く続けていきたいと思っています。
養蜂のノウハウもオープンにし、学びたいという人がいれば教えていきたいとも。

ミツバチの飼育から瓶詰め、販売まで一貫して行っているので、お客さんからのどんな質問にも答えることができます。商品を手に取った消費者にとって『生産者が見える』ということは安全・安心できるもの、更に販売までの過程も見えると信頼できます。

ぜひ、イベント等でハニハニを見かけたらはちみつやミツバチの話を聞いてみてください。


 

自宅の庭にも巣箱が並んでいます。本岡さんのお子さんも怖がることはありません
 

8 アクセス情報と施設の概要

製造者名
ハニハニ(本岡さん)
住所
〒675−1105 加古郡稲美町2192−1
※上記住所は店舗ではありません。はちみつをご購入の場合、お電話などでお問い合わせください。
電話番号
080−1473−8282
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