ママの夢、かなえよう【ドリカムママ/金木犀舎 浦谷さおりさん】

2020年7月5日

【2019年2月号掲載】
\ ママも私らしくハッピーに生きましょう! /




金木犀舎  浦谷 さおりさん

姫路市出身。タウン誌の編集を経てフリーランスのイラストレーターやライターとして神戸・大阪で活躍した後、東京に拠点を移す。長男出産後に出版社に就職して月刊誌や書籍の編集に携わる。2016年、Uターン移住して出版社「金木犀舎」を立ち上げる。地元兵庫に根差した本づくりを目指し、2017年に『播磨おとなの塗り絵』を出版。播磨の名所などを題材に「回想法」を取り入れた同書は、認知症予防に役立つと話題に。待望の第二弾「播磨を旅するワークブック」が2018年秋に出版された。プライベートでは小学校6年生と6歳の男の子のママ。起業後は「仕事の調整が自分でできるので、学校や園の行事に参加しやすい」とか。
 
もくじ

1.姫路で出版社を立ち上げられたきっかけは?
2.この仕事の魅力は?
3.子育てと仕事の両立で大変に感じることはありますか?
4.今後、金木犀舎さんでやりたいこと
5.さおりママのドリカムへの道

姫路で出版社を立ち上げられたきっかけは?

ライターやイラストレーターとして雑誌づくりの仕事をしていた頃、沖縄にプチ移住した体験記を出版したんです。
その時、大人数で多彩な企画を動かす雑誌の仕事とは違い、少人数で納得できるまでものづくりをできる書籍づくりに魅力を感じました。

その後就職した出版社で出会った上司から、書籍出版の会社を立ち上げる際に声をかけていただいたんです。
書籍の出版から出版社運営のノウハウまで学ばせていただいたことで、地元姫路に戻ることになった時は迷わず出版社の立ち上げを決めました

この仕事の魅力は?

新たな本をつくるたびに、さまざまなテーマに出会い、何らかの発見があります。
そのため、一冊ごとに違う仕事をしている気分を感じられるんです。
また、原稿作成からデザインまで自分でしているので、「今回はどんなデザインにしよう?」「どう掘り下げて書こう?」などと、自分の手の中で一つのものができあがっていく喜びを感じますね。

子育てと仕事の両立で大変に感じることはありますか?

職業柄か、どこで何をしていても仕事のことを考えてしまい、注意深く子どもたちを見守れていないと感じています。
夜に自宅で仕事をしていると、息子たちが遅い時間まで寝ていなかったり、通園・通学の持ち物チェックが完璧にできていなかったりと、反省することばかりです。

「私が頑張らなくては」と自分自身を追い詰めてしまったこともありましたが、時間には限りがあります。それに気づいてからは、母や周りの方にも頼れるようになりました。

今後、金木犀舎さんでやりたいこと

「播磨おとなの塗り絵」「播磨を旅するワークブック」では『回想法』という心理療法を取り入れています。
過去を振り返って話すことで楽しみながら脳を活性化し、認知症予防や認知機能の改善が期待できると言われているんです。

その回想法を用いながら、自分史づくりのサポートができればと考えています。
12月にシニア向けのイベントでワークショップも開催したのですが、この活動も広げていければと思っています。

さおりママのドリカムへの道


 1996年 タウン誌に入社
 1998年 フリーランスになる 
 2004年 著書を初出版
 2006年 長男を出産 
 2007年 拠点を東京に移す
 2008年 出版社に就職
 2012年 二男を出産
 2013年 上司の新会社に転職
 2016年 姫路で金木犀舎を企業 
 
 
 

長男ももうすぐ中学生で家族そろって遊びにいく機会も減りそうです。
子育てできる時間を大切にしたいですね。



「回想法」を取り入れた金木犀舎の出版物。
現在は第3弾の構想を練っています。

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