哺乳びんは資源ゴミに出さないで
ゴミを回収していて、紙オムツが出されていると、子育て中の家庭だな、とわかります。オムツの大きさで「生まれたばかりだな」とか「2歳くらいだな」とか、何となくわかりますね。
実は、紙オムツのゴミは、有料の指定ゴミ袋がある地域でも、無料で回収してくれる場合が結構あるんですよ。
気づかずに指定ゴミ袋で出してしまっている人もいて、それだともったいないので、ぜひ確認してみてください。
気をつけてほしいのは、哺乳びんですね。
哺乳びんはガラス製でも、「びん」として資源ゴミに出しちゃダメなんです。耐熱ガラスなので、不燃ゴミに出してください。哺乳びん以外の、電子レンジで使える耐熱ガラスも、同じく不燃ゴミですよ。
詳しくは自治体の区分に従ってくださいね。
子どもたちが20代になる頃、最終処分場は寿命を迎える
回収されたゴミがどこへ行くか知っていますか?
可燃ゴミを燃やした灰と、砕いた不燃ゴミは、最終処分場に埋められるのですが、この最終処分場の寿命は、実は全国平均で残り20年ちょっとしかないのです。現在幼児の子どもたちが20代になる頃には、最終処分場がいっぱいになってしまうと思うと、恐ろしく感じませんか。
そこで、僕たちにできることは、まずは「リサイクルをしてゴミを減らすこと」が第一歩です。
混ざってしまうと全部ゴミになってしまうところを、びん・缶・ペットボトル・紙・プラスチックを分別し、資源ゴミに出す。
基本的なことですが、これが大切なんです。もう一度自治体のパンフレットを読み直してみてください。
さらにもう一歩進めそうなら、買う前に「これはゴミになるんじゃないか」と考えてほしいのです。
たとえば、僕自身が子育て用品をどうしていたかというと、いずれゴミになるとわかっていたので、レンタルをよく利用しました。バウンサーもベビーベッドも借りましたね。子ども服や靴、おもちゃや絵本などは、ほとんど保育園のママ友・パパ友からお古でもらいました。基本的に買ったものはないですね。
そして、要らなくなったら、保育園のバザーやメルカリで売ったり、家の前で「ご自由にどうぞ」と置いて、持っていってもらったりしています。サイズ別・用途別にしておくと、結構持っていってくれるんですよ。
「大人になったら、ゴミ清掃員とプロ野球選手になる!」
息子は保育園の頃、「大人になったら、ゴミ清掃員とプロ野球選手になる!」と言っていたんです。僕が芸人とゴミ清掃員をしているので、大人は仕事を2つやるものだと思っていたようです。
実は、息子は最近まで僕が漫才師だとはあまり知らなかったんですね。でも、昨年「THE SECOND」決勝に出たときは、家に友達を20人くらい連れてきてテレビの前で応援してくれました。息子は友達と一緒にユーチューブチャンネルもやっていて、表に出ることは好きみたいで、血かもしれません。将来はまだわからないけど、日々楽しく暮らしてくれればいいかな。
ゴミ清掃にも興味は持っていて、資源ゴミは普通に分別しますし、「これ、何ゴミ?」と尋ねられたりはしますね。自宅では生ゴミをコンポストで処理しているのですが、その堆肥でイチゴを育てていると、下の娘も見に来たりしますよ。
今、小さい子を育てている方も大変だと思いますけど、ぜひ今の時間を楽しんでほしいですね。
そして、もしできればルーティーン化するなどして、ゴミ減量にも取り組んでもらえれば、と思います。
今回お話を伺ったのは…
滝沢 秀一さん
1976年生まれ。1998年にお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。
長男の誕生を機に、2012年よりゴミ収集会社に就職、漫才師とゴミ清掃員を両立しながら、ゴミ収集中の体験やゴミ減量のための情報などを発信する。
著書多数。近著は『世界一清潔な空港の清掃人と日本一のごみ清掃員をめざす芸人が見つけた「ごみと掃除と幸せな人生」』(新津春子と共著、三笠書房)。
オンラインコミュニティ『滝沢ごみクラブ』ではメンバーを募集中。
小6の長男と小2の長女のパパ。
滝沢ごみクラブ
『このゴミは収集できません』滝沢秀一著、
滝沢秀一著、KADOKAWA/角川文庫
「家を買う前にはゴミ集積所を見よ」など、滝沢さんのゴミを通した鋭い社会観察から、ゴミ減量化への提言などを含んだ書籍が、大幅に書き下ろしを加えて待望の文庫化。