【2018年8月号掲載】
\ ママも私らしくハッピーに生きましょう! /
素直に「おいしい」を表現してくれる子ども達のおかげで、 パンづくりの楽しさを感じられる毎日です。 多くの方に喜んでいただけるような、おいしいパンをつくり続けたいですね。
トランジスタベーカリー 石川 葉月さん
姫路市在住。5歳の女の子と1歳の男の子のママ。大学時代にパンづくりに目覚め、姫路や東京のベーカリーで働く。2015年、ご主人と一緒に「トランジスタベーカリー」をオープン。
住所:姫路市辻井7丁目14-23
http://transistorbakery.shop/
もくじ
1.パンづくりに夢中になった20代
2.娘の笑顔で思い出したパンづくりの楽しさ
3.子ども達が私たち夫婦の原動力
4.葉月ママのドリカムへの道
パンづくりに夢中になった20代
初めてパンをつくったのは、大学生の時でした。母が友達とつくってきた手作りパンを食べたのですが、あまり美味しくなくて(笑)。「私の方がきっと上手くできる」と思ってパンをつくってみたんです。初心者にも関わらず天然酵母パンにチャレンジしましたが、思っていた以上においしく仕上がりました。それをきっかけに、パンづくりに夢中になったんです。
パンづくりを学ぶために「おいしい」と思ったベーカリーでアルバイトを始め、大学卒業後も就職はせずに複数のお店を掛け持ちしながらパンづくりに打ち込みました。当時目標としていたのは、ヨーロッパでおいしいパンを食べること。渡航資金を貯めるために、1年で2日しか休みを取らず働き続けました。そして24歳の頃、ドイツ・フランスへ。20日間の一人旅でしたが、各地でさまざまなパンを食べて、とても刺激を受けました。
帰国後は、さらに経験を積みたいと考えて、東京に引っ越し。大手ベーカリーで働き始めました。その後結婚し、すぐに子どもも授かったのですが、妊娠後期に切迫早産で入院することに。絶対安静を余儀なくされ、生活拠点を地元の姫路に戻しました。
娘の笑顔で思い出した パンづくりの楽しさ
長女出産後は、慣れない育児に奮闘する毎日で、パンづくりをする気力もありませんでした。娘の離乳食が完了期に入った頃、ふと「焼き立てのパンを食べさせたい」と思い、久々にパンをつくってみたんです。そのパンを娘は驚くほどの勢いで食べてくれました。素直な子どもが喜んで食べる様子を見て、「おいしいパンをつくりたい」という気持ちが再燃したんです。そして、ホテルでシェフをしていた主人の料理と私のパンが提供できるお店を出したいと考え、その夢に向かって進み始めました。
店づくりの準備を進める中、不動産屋さんに連れて行ってもらった空き店舗に一目惚れ。すぐに契約し、開店準備を始めたんです。その様子をインスタグラムで逐次発信。多くのフォロワーさんから見守っていただいたり、励まされたりしながら、店づくりを進めました。厨房の設備が整ったタイミングで、店舗オープンに先駆けてパンの通販を開始。SNSを通じて、いろんな方に私のパンを食べていただけるように。そして、2015年6月、主人のお惣菜と私のパンを販売する「トランジスタベーカリー」を開店しました。
子ども達が私たち夫婦の原動力
店を開いた翌年、第2子を妊娠。出産 予定日の1ヵ月前までは店で仕事を続けました。10月に産休に入ったのですが、「クリスマスにシュトレンを販売したい」と考えていたので、出産前日まで自宅で仕込み。産後も3日で退院し、その翌日から準備に入りました。そして12月、シュトレン販売のために一日だけ開店すると、なんと200名もの人が並んで下さったんです。私のパンをこれだけの人が待っていて下さっていると思うと、うれしくて胸がいっぱいになりました。
翌年1月より無理のない程度に開店し、現在は週4日で営業しています。天然酵母のパンには準備することが多く、夜中に起きて仕込みを始め、そのまま朝の子ども達の食事や身支度をして…と、毎日がとても慌ただしく過ぎていきます。子どもたちはこども園で楽しく過ごしているようですが、時々子育てが中心だった日々を思い出して「これでいいのかな?」と考えることも。しかし、私のパンを美味しそうに食べてくれる娘や息子の顔を見ていると、「この子たちのためにもっと頑張ろう」と思いが込み上げてきます。
今のお店は、さらに大きな夢への通過点だと思っています。主人のつくった料理や私のパンを食べていただけるよう、昼はベーカリーカフェ、夜はバルのようなお店を開きたいと考えています。この目標のために、時間の許す限り働きながら経験を重ね、次のステップに進みたいですね。
葉月ママのドリカムへの道
2018年6月に 3周年を迎えました


たくさんの方に 「おいしい」パンを 届けたいです。